2024.05.23
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土地購入の注意点とは?チェックポイントや土地探しの方法を解説
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前回の記事では「土地探し」について触れましたが、今回は、土地購入の際の注意点を解説します。
土地の購入は、家を建てるうえで最も重要なステップの1つです。しかし、どのような土地を選べば良いか迷う人は少なくありません。
この記事では、土地購入の際に注意すべきポイントや効果的な土地探しの方法について解説します。ぜひ、ご参考にしてください!
土地購入の前に実施すべきこと
高額な買い物となる土地購入には、事前に実施しておいた方が良いことがあります。
・ 住みたい土地の価格相場を確認しておく
・ 土地、住宅にかける予算の範囲を決めておく
・ 土地に求める優先順位を付けておく
上記3点について順番に解説します。
【住みたい土地の価格相場を確認しておく】
住みたい土地の価格相場を確認することは、土地を購入する際に非常に重要です。価格相場を知ることで、適切に交渉できるだけでなく、予算内で最適な土地を見つけることも可能です。
価格相場を確認するサイトは、全国地価マップや、各不動産ポータルサイトなどがあります。地域ごとの土地の価格を簡単に調べることが可能です。
さらに、実際に現地を訪れてみる手もあります。同じ地域内で似た条件の土地を比較することで、価格相場を具体的にイメージしやすいです。
【土地、住宅にかける予算の範囲を決めておく】
土地と住宅にかける予算の範囲を決めておかないと、後々トラブルになるおそれがあります。事前に予算を決めることで、目標を明確にし、無駄な時間や労力を省くことができます。
土地や住宅は高額になることが少なくありません。毎月の生活費や住宅ローン、将来の経済状況など、考慮する点が多くあります。
長期的なランニングコストもかかるので、後悔しないためには慎重に予算を設定しましょう。
【土地に求める優先順位を付けておく】
土地に求める優先順位を明確にしておくことで、より適切な土地を選ぶことができます。以下に、優先順位を決める際のポイントを表にしました。
ポイント | 概要 |
立地条件 | 駅から近いか、コンビニに徒歩で行けるか、病院が近いかなど |
土地の形状と面積 | 土地の形状と面積が自分のライフスタイルに合っているか |
周辺環境 | 治安や住環境が良いか、自然環境が整っているかなど |
価格 | 予算の範囲内であるか |
これらのポイントを考慮に入れ、土地に優先順位を付けるのがおすすめです。
土地を購入するときの注意点
土地を購入するときには、以下の点に注意しましょう。
・ そもそも住宅を建てられない土地がある
・ 購入した土地に理想の家を建築できない場合がある
・ 隣接する道路によっては舗装、修繕費用がかかる
・ 土地の地盤が軟弱な場合は改良工事が必要になる
・ 土地購入には土地代以外のお金もかかる
上記の5点について順番に解説します。
【そもそも住宅を建てられない土地がある】
住宅を建てることができない土地が存在することは、購入する際に非常に重要なポイントです。土地の利用制限や法的制約によって、建物の建設が許可されない場合があります。
以下に、具体的な事例を表にしました。
種類 | 概要 |
市街化調整区域にある土地 | 農地や山林を守るための土地 |
接道義務を満たしていない土地 | 幅が4m以上の道路に2m以上接していなければ家を建てられない |
自然災害のリスクがある土地 | 土砂崩れの危険がある傾斜地など |
社会の合意 | 地域社会や近隣住民の合意が得られない場合、建物の建設が許可されない場合がある |
住宅を建てられない土地は、地域によって異なります。土地を選ぶ際は、専門家に相談するのが賢明といえます。
【購入した土地に理想の家を建築できない場合がある】
わざわざ土地を購入したのに、理想の家を建てられないのは非常に残念なことです。
地域の都市計画やゾーニング規制、土地利用制限、または地形や環境保護の観点から、特定の建築が許可されない場合があります。
加えて、建ぺい率(土地面積と建築された建物面積の割合)と容積率(土地面積と建物の延べ床面積の割合)には、制限があります。あらかじめ、確認しておくことがおすすめです。
【隣接する道路によっては舗装・修繕費用がかかる】
道路や周辺の公共施設は通常、地方自治体や道路管理機関によって管理されています。しかし、土地に隣接する道路が私道の場合、アスファルトの舗装費用を負担する場合があります。
あらかじめ、道路の管理責任が行政にあるのか個人にあるのかを把握しておくのがおすすめです。
【土地の地盤が軟弱な場合は改良工事が必要になる】
土地の地盤が軟弱な場合、建物の基礎や構造物に影響を及ぼす可能性があります。そのため、改良工事が必要となることがあります。
地盤改良費は、施工する工事内容によって異なります。大規模なものであれば、数百万円かかることがあるので、注意が必要です。
【土地購入には土地代以外のお金もかかる】
土地購入には、土地代以外のお金もかかるため、注意が必要です。例えば、不動産仲介手数料や登記費用、固定資産税などの税金が挙げられます。
これらの費用は、土地購入の際に予算に含める必要があります。土地を購入する前には費用を考慮し、予算を適切に計画することが重要です。
土地の購入時に確認したいポイント
ここからは、土地購入時に確認したいポイントを解説します。
・ 家を建てられる土地であるか
・ 地盤が強固であるか
・ 土地に高低差や歪みはないか
・ 快適に暮らせる周辺環境であるか
・ 隣地との境界がはっきりしているか
・ 災害に強い土地であるか
・ ライフラインが整っているか
上記6点について順番に解説します。
【家を建てられる土地であるか】
そもそも、家を建てられる土地であるかを確認することが大切です。
接道義務を満たしていない土地や、市街化調整区域にある土地には、住宅を建てることができません。他にも、自然災害のリスクがある土地には、家を建てられない場合があります。
地域によって家を建てられない土地が異なるので、事前に把握しておくのが賢明だといえます。
【地盤が強固であるか】
地盤が軟弱の場合、地震や風によって建物が倒壊するリスクが高まります。加えて、建物の重みや周囲の水の影響によって地盤が沈下するおそれがあります。
そのため、軟弱な地盤には改良工事が必要です。しかし、その際には改良工事費がかかってしまいます。家を建てる場合には、地盤が強固であるかどうかを確認するのがおすすめです。
【土地に高低差や歪みはないか】
土地に高低差や歪みがあると、建物の安定性や構造に影響を与えます。
さらに、歪んでいる部分に建物を立てるのは難しく、建築の際に使わないスペースが生まれます。その部分に対しても、固定資産税が課されるので、注意が必要です。
土地に高低差や歪みがないかを確認するのは大切です。
【快適に暮らせる周辺環境であるか】
周辺環境が快適であるかどうかは、住環境の質を大きく左右します。近くにスーパーマーケット、コンビニエンスストア、病院、学校などの生活施設があると、日常生活が便利になるでしょう。
さらに、交通アクセスや治安などを考慮して、住みやすいかどうか確認するのがおすすめです。
【隣地との境界がはっきりしているか】
土地の取引を円滑に進めるために、隣地との境界線が明確化しているか確認するのが重要です。
土地の境界線には、境界標や境界杭などの標識が設置されている場合があります。境界標を確認し、隣地との境界が明確に示されているかどうかを確認します。
また、隣地所有者との協議も重要です。トラブルを避けるためには、事前に土地の境界をはっきりさせるのが賢明です。
【災害に強い土地であるか】
安心して暮らすためには、土地が災害に強いかどうか確認するのがおすすめです。
地震や洪水のリスクがどの程度あるのか把握するのが重要です。自分の身を守るには、災害時に役立つ防災施設や避難経路を把握する必要があります。
災害への強さは、ハザードマップポータルサイトにて、簡単に調べることが可能です。
【ライフラインが整っているか】
電気・ガス・水道といったライフラインが安定して供給されていることは、生活の質に直結します。停電の頻度や水質、料金形態などを確認するのが重要です。
さらに、通信機器に触れる人は、インターネットや電話、テレビなどの通信インフラが整備されているかどうかを確認する必要があります。高速インターネットの利用状況や通信サービスの提供状況などを調査するのがおすすめです。
注意点を踏まえた土地探しの方法
土地探しの方法には、3点あります。
- ・ 自分個人で探す
- ・ 不動産会社に相談する
- ・ ハウスメーカーや工務店に相談する
上記3点について解説します。
【自分個人で探す】
まずは、希望する土地の条件を明確にします。土地の用途(住宅用、商業用など)、面積、地域、価格帯、周辺環境など、重要な条件をリストアップするところから始めるのがおすすめです。
次に、インターネットを活用して、不動産ポータルサイトや地元の不動産会社のウェブサイトを検索します。希望条件に合致する土地の情報を探すことができます。
【不動産会社に相談する】
地域にある複数の不動産会社を比較し、信頼できる会社を選びます。口コミや評判、実績などを参考にして、自分に合った不動産会社を選ぶのが重要です。
不動産会社は、市場に出ている土地の情報や物件情報を提供してくれます。土地の詳細情報や価格、周辺環境などを確認し、希望に合った土地を選ぶ参考にできます。
希望の土地が見つかったら、不動産会社と共に契約交渉や手続きを行う事が可能です。価格交渉や契約書の作成、登記手続きなどを不動産会社のサポートを受けながら進めることができます。
【ハウスメーカーや工務店に相談する】
地域にある複数のハウスメーカーや工務店を比較し、信頼できる会社を選びます。口コミや評判、実績などを参考にして、自分に合った企業を選ぶのが大切です。
ハウスメーカーや工務店は、希望や要望に合った家のプランを提案してくれます。家のデザインや間取り、設備などを詳細に相談し、理想の家を共に考えることができます。
希望の土地と家のプランが決まったら、ハウスメーカーや工務店と共に契約交渉や工事の進行管理を行います。価格交渉や契約書の作成、工事の進捗状況などを共に確認し、安心して家を建てるためのサポートを受けることが可能です。
小さな土地で家を建てたいならPACOがおすすめ
土地購入の知識をある程度得ても、自分の理想とする土地が必ず見つかるとは限りません。状況によっては、土地の形状がいびつであったり、極端に小さかったりするケースもあるでしょう。
このような、特殊かつ小さな土地の場合に家を建てる際は、PACO(パコ)へご相談ください。
PACOでは、コンパクトな土地や狭小地にも最適な住宅プランを提供しており、限られたスペースを有効活用した快適な住まいを実現できます。
小さな土地でも快適な暮らしを実現させたい人は、ぜひ一度PACOへご相談ください。
まとめ
土地購入には、さまざまな注意点とポイントがあります。後悔しないためにも、これらの要素を十分に考慮して、土地を選ぶ必要があります。
土地購入は、その後の生活に大きな影響を与える重要な決断です。この記事で解説したポイントや方法などを参考に、慎重に選定を進めることが重要です。立地や法的権利など、各要素を総合的に考慮し、将来の計画に最適な土地を選ぶことが望ましいといえるでしょう。
土地探しを1人で行うのは困難な場合が多いので、信頼できる不動産の専門家と協力し、知識と経験を活かしてください。
また、地元の情報に精通した人々の意見も参考にすると、より現実的な見識が得られるでしょう。