この記事では、シンプルな平屋のメリットなどについて解説します。

階段のない平屋の暮らしは、生活動線がシンプルで移動距離も少なく快適な生活が実現できます。シンプルでストレスのない住まいであれば安心して長く過ごせるほか、ライフスタイルに合わせて住み替えや増築など、選択肢の幅も広がります。

この記事では、これからのライフスタイルに合ったシンプルな平屋の間取り・外観を実現するポイントを解説します。施工事例も紹介していくので、ぜひ最後までお読みください!

シンプルな平屋を建てるメリット

ここでは、シンプルな平屋を建てるメリットについて解説します。押さえておきたいメリットは、以下の3つです。

・ 何十年も快適に暮らしやすい

・ おしゃれで機能的な住まいが実現できる

・ 建築費用が抑えられる

上記3点について順番に解説します。

何十年も快適に暮らしやすい】

上階のない平屋は、シニア世代や幼児にとっても暮らしやすく生活動線もシンプルであるため、結果的に長期間暮らすことが可能です。

また、独立した子供部屋を趣味の空間やワーキングスペースに変更して利用したり、ライフスタイルに合わせて増築したりしやすい点も平屋の大きな魅力です。

【おしゃれで機能的な住まいが実現できる】

平屋は、構造的に2階建てのような柱や梁の制約が軽減されます。そのため、屋根の勾配を生かして吹き抜けスペースにできます。

また、柱のない大きな空間に合わせて高さのある窓を採用し、開放感を演出することも可能です。

構造上、ロの字やコの字、L字型にレイアウトしやすいため、中庭やウッドデッキスペースなどのくつろぎ空間も実現できるでしょう。

【建築費用が抑えられる】

一般的に、平屋は2階建てと比べて基礎面積が大きくなる点や屋根面積が大きくなる点から、建築費は高くなるといわれています。

一方で、昨今のシンプルな平屋においては、壁の凹凸面をなくし四角形のレイアウトにすることで、コスト削減を実現しているメーカーは少なくありません。

また、シンプルな平屋の施工においては、柱を必要としないツーバイフォー工法を採用するケースが多くあります。その結果、ゆとりのある空間とローコストを同時に実現できます。

シンプルな平屋を建てる際の注意点

ここでは、シンプルな平屋を建てる際の注意点について解説します。

・ シンプルすぎると単調に見える

・ 収納が不足しやすい

・ 日当たり、風通しが悪くなることがある

上記の3点について順番に解説します。


【シンプルすぎると単調に見える

平屋は上下階がなく、柱・梁による変化が少ないため、内装やインテリアもシンプルにしてしまうと、部屋全体が単調になるケースがあります。

屋根勾配を利用した吹き抜けや、部屋の一部をスキップフロアにすることで、室内の空間に変化を持たせるなどの工夫が重要です。

【収納が不足しやすい

平屋は、1階のフロアにすべての機能を集約させるため、収納が不足しがちになります。

特に20〜30坪前後のシンプルな平屋の場合、居住スペースと収納スペースのバランスを保つことは容易ではありません。せっかくコンパクトに暮らそうとシンプルな間取りを取り入れても、居住スペースにモノが溢れかえってしまっては本末転倒です。

壁面収納やベッド下収納など、デッドスペースを有効活用しながら収納スペースを十分に確保しましょう。


【日当たり、風通しが悪くなることがある

平屋は、周りの建物や構築物、樹木などの影響を受けやすい構造です。そのため、周囲に2〜3階建ての建物やビルなどがあると、日当たりや風通しが悪くなるおそれがあります。

土地から購入する場合は、なるべく第一種低層住居専用地域を選ぶことをおすすめします。

また、通風性を確保するために窓の位置を工夫したり、採光性をアップするために開口部の大きい窓や天窓を採用したりしましょう。

シンプルな平屋で理想の間取りを実現するポイント

ここでは、シンプルな平屋で理想の間取りを実現する4つのポイントについて解説します。

・ 家族構成、生活スタイルの変化を考慮する

・ 収納の大きさ、配置を工夫する

・ 水回りを分散させない

・ 洗面所は十分な広さを確保する

それでは順番に見ていきましょう。


【家族構成、生活スタイルの変化を考慮する】

シンプルな平屋においては、生活スタイルや家族構成の変化を予測して間取りを計画することが大切です。ライフスタイルの変化として、以下が想定されます。

 - 子供が生まれて子供部屋が必要になる
 - 子供が独立して子供部屋が不要になる
 - ワークスタイルが変わり在宅ワークの頻度が高まる
 - 高齢化し通常歩行に支障が生じる

ライフスタイルの変化には、以下の対策を講じるのがおすすめです。

 - 子供部屋の壁は仕切り壁ではなく可動式の間仕切り壁にする
 - 可動式の壁で仕切ることを想定して、エアコンスリーブやコンセントの位置を計画する
 - バリアフリー対応にする

このように、家族構成・生活スタイルの変化を考慮しつつシンプルな平屋を計画しましょう。

【収納の大きさ、配置を工夫する】

シンプルな平屋の場合、限られたスペースが有効に機能するように、大きさとレイアウトには十分注意して計画しましょう。注意するポイントは以下の通りです。

 - デッドスペースを有効活用する
 - 生活動線に沿って収納をレイアウトする
 - キッチンなどの設備には引き出しスタイルの収納を採用する

計画する際の注意点は、以下の通りです。

 - 小屋裏収納や床下収納を検討する
 - キッチン・水回りの収納は用途を踏まえてレイアウトする
 - クローゼット内は収納棚やハンガーラックの位置を工夫し、デッドスペースを作らない
 - キッチンの扉が観音開き式だと奥の収納物が取り出しにくいため、引き出し式にする

自分の使いやすい収納方法を理解して、計画段階で設計士やインテリアコーディネーター、営業担当者に伝えておきましょう。

水回りを分散させない

水回りを分散させると、生活動線が分かれて使いづらくなるだけでなく、設備費用も高額になりがちです。そのため、水回りはなるべく1箇所にまとめましょう。

浴室やトイレ、洗面所は極力1ヶ所にまとめた上で、キッチンからも近い位置にレイアウトすると家事効率もアップします。

洗面所は十分な広さを確保する

洗面所は、成人2人が十分に同時利用できるくらいの広さがおすすめです。朝の支度時の混雑を避けられるだけでなく、洗濯前後の効率も上がります。

また、洗面所にはタオル類や洗剤、物干し用ハンガーやハンドウォッシュ類など、収納しておきたい小物が多くあります。そのため、可能な限り広めに計画しておきましょう。

シンプルな平屋で理想の外観を実現する方法

ここでは、シンプルな平屋で理想の外観を実現する方法について解説します。

  • ・ 統一感のある素材を使用する
  • ・ 屋根にデザイン性を持たせる
  • ・ 窓やドアはデザイン性のある配置、大きさにする
  • ・ 外構にエクステリア、ウッドデッキを設置する

上記4点について解説していきます。


統一感のある素材を使用する

シンプルな平屋の外観は、統一感のある素材を使用することが重要です。

例えば、外壁にはサイディングやモルタルなど、同系色や相性の良い素材を選ぶことで、すっきりとした印象を与えられます。

素材の組み合わせや色調を工夫することで、シンプルでありながら高級感や温かみのある外観を実現できるでしょう。

屋根にデザイン性を持たせる

屋根は外壁の次に目立つ要素であり、形状やデザインは建物の印象を大きく左右します。

屋根は、直線的な傾斜が特徴の片流れ屋根や、2つの斜面からなる山形が特徴の切妻屋根など、さまざまな種類があります。屋根の種類にあわせてデザインも加味することで、外観をおしゃれに仕上げることが可能です。

例えば、屋根の勾配を緩やかにしたり、アシンメトリーな形状にしたりすることで、現代的な雰囲気を演出できます。

また、屋根材の選択も重要です。シングル材やガルバリウム鋼板、カラーベストなど素材や色を工夫することで、外観にアクセントが生まれます。

屋根のデザインは、外壁や窓、ドアとのバランスを考慮しながら、総合的な視野で検討することが大切です。シンプルな平屋の外観に、屋根のデザイン性をプラスすることで、よりオリジナリティのある住宅が実現できるでしょう。

【窓やドアはデザイン性のある配置、大きさにする】

窓やドアも外壁や屋根のイメージに合わせて、形状や大きさを選びましょう。平屋の場合、2階の荷重を気にする必要がないため、比較的開口部も大きく取れる利点があります。

特に、LDKは天井から床までの掃き出し窓を採用して自然光を十分に取り入れられるように計画してみましょう。

ドアも外壁、屋根との調和を考えて選んでください。サイズは、無理に親子ドアなどにする必要はありません。必要な開口が確保できていれば十分でしょう。

【外構にエクステリア、ウッドデッキを設置する】

シンプルな平屋の外観デザインを引き立てるために、外構にエクステリアやウッドデッキを設置するのも効果的です。

アプローチ部分に、スタイリッシュなタイルやコンクリートを使用したり、玄関周りに植栽を配置したりすることで、外観に奥行きと彩りが生まれます。

また、ウッドデッキを設置することで、屋外リビングとしての機能性を高めるだけでなく、外観にナチュラルな温かみを加えることも可能です。

外構のデザインにもこだわることで、シンプルな平屋の魅力をさらに引き立てられます。

シンプルな平屋を実現するならPACO(パコ)

シンプルな平屋でコンパクトな暮らしを実現したい方は、まずはPACO(パコ)へご相談ください。

PACOでは、『小さな暮らし、だから自由。』をコンセプトに、約4坪から実現できる家づくりをご提案してきました。居住用の平屋だけでなく、離れや別荘、店舗などライフスタイルに合わせてコンパクトな暮らしが実現できます。

また、暮らしに合わせて建てた家ごと移動できる点もPACOならではの魅力です。シンプルな平屋を検討している人は、ぜひ一度PACOへご相談ください。
PACO(パコ)に資料請求する

シンプルな平屋に関するよくある質問

最後に、シンプルな平屋に関するよくある質問を紹介します。

  • ・ シンプルな平屋やローコストで建てられる?
  • ・ シンプルな平屋は人気って本当?
  • ・ シンプルな平屋のデザインに適した色やテクスチャは?

順番に説明していきますので、疑問解消にお役立てください。


【シンプルな平屋やローコストで建てられる?】

結論からいうと、シンプルな平屋はローコストで建てられます。

メーカーによって価格設定はさまざまですが、PACO(パコ)は1ユニット(約4坪)495万円~販売されています。

ウッドデッキを設置したり、キッチンのグレードを上げたりしても、625万円〜のオプション込み価格であるため、一般的な平屋と比べるとローコストで建てられます。

【シンプルな平屋は人気って本当?】

現在、シンプルな平屋の人気は高まっている傾向にあります。

なぜなら、シンプル平屋は「ローコストでありながら機能的で長く住めるので、住み替えもしやすい」という現代のニーズに適しているからです。

従来の戸建て住宅では長期のローンが必要なため、住み替えも容易ではありませんでした。一方で、シンプルな平屋は住み替えや売却など、選択肢の幅が広がります。

【シンプルな平屋のデザインに適した色やテクスチャは?】

シンプルな平屋は、外装材にガルバリウム鋼板やフッ素鋼板などの金属系素材、色目を濃い目のグレー系、ネイビー系にすることをおすすめします。

素材や色目を使うと、モダンでシックなイメージを演出できます。

シンプルな平屋は暮らしやすい間取りを意識しよう


シンプルな平屋は、世代に応じて暮らしやすい生活動線と仕様を採用することが大切です。

生活の中心になるLDKからのアクセスや、外部からのエントリーのしやすさを考えて、暮らしやすい間取りを検討しましょう。