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何よりも自分たちが楽しめる場所に
自宅庭の小さな焙煎所

コーヒー焙煎所兼カフェ「Fika(フィーカ)」

熊本県|南阿蘇村
M様
FREE
  • 客席カウンターからは南阿蘇の山稜を、厨房からは自慢のガーデンを見られるよう、北と西の2面に窓を設置
  • コーヒー焙煎機、ピザ窯、エスプレッソマシーン、シンク等の設置場所を緻密に計算したコンパクトな厨房
  • 厨房は数人が立てる広さを確保して、友人たちを招くホームパーティ時にガーデンキッチンとしても活用

Ska vi fika? フィーカしませんか?

県道28号を一路、南阿蘇へ。トンネルを抜けて間もなく、右手の住宅&別荘地に向かって少し上ると左手に、小さなブラウンの建物が見えてきました。ここは『Fika/フィーカ 南阿蘇コーヒー焙煎所』と言い、20年前からこの地に暮らすM様ご夫妻が、週末のみ営んでいるショップ。ご主人が「フィーカとはスウェーデン語で、甘いものを食べながらコーヒーを飲み、おしゃべりを楽しむ習慣のこと。退職後に、自分が好きなコーヒーやそれに合うスイーツ、ピザなどを提供できるお店をやってみようと思ったのがきっかけで2022年10月にオープンしたんです」と教えてくれました。

その可愛いショップで味わえる自慢のメニューは、週替わりのコーヒーや産地農園限定のコーヒー豆、熊本産のミルクにこだわったカフェラテなどのドリンクから、スウェーデン風味のシナモンロールやワッフル、敷地内で収穫した朝採れブルーベリーの自家製ジャムまで、奥様曰く「自分たちが食べたいと思ったもの」が勢揃い。コーヒーはご主人担当、スイーツは奥様担当で、自宅敷地内のガーデンやデッキ席にまで芳ばしいコーヒーの香りやフードの甘い香りが漂ってきます。

可愛い見た目がPACOの魅力

M様ご夫妻がPACOの展示場に初めて訪れたのは、オープンから3年ほど前。その後も他のタイニーハウスなどを検討したものの、最終的には「外観は大切。コーヒーをイメージさせるブラウンの外壁にできたし、お庭に合う可愛い雰囲気が良かったんです」とPACOをベースとした店舗にすることを決定。そこから具体的なプランを練っていきました。客席と厨房は壁ではなく窓で仕切ることで圧迫感を無くし、目線に奥行きをもたらしました。また2面に窓を設けて、北の窓からは南阿蘇の山が、厨房側の西の窓からは季節の植物が楽しめる素敵なお庭を見ることができるようにしたのは奥様のこだわりです。

そして厨房機器の配置は、奥様自らがプランニング。焙煎機、最高温度500度にもなるピザ窯、エスプレッソマシーン、業務用コーヒーミル、冷蔵庫、食器棚、カップボードなどの必要な機材は壁面に並べ、真ん中にキッチンカウンターを設置。ロの字型の動線を確保することで、2人同時の作業でもスムーズな回遊性を保つことができました。

まずは自分たちが楽しむために

温かみのある木の扉、白を基調とした店内カラーに暖色のライト、客席カウンターの窓際に並べた幸せを運ぶ馬〝ダーラナホース〟など、スウェーデンテイストの優しい雰囲気は、こぢんまりとした空間にぴったり。また「とっても気に入っています!」とご主人が指をさした看板は、コーヒーカップと店名をモチーフにしたオリジナルデザインで、店舗プロデュースが得意なPACOスタッフからの提案が、素敵なアイコンになりました。また「このお店は何よりも自分たちが楽しむ場所にしたくて(笑)。だから家族や友人が集まる時には、ガーデンキッチンとして使えるようにと考えています。きっと、お客様にもat homeな感じでくつろいでいただけると思います。」と奥様。

お客様を迎える店主としての時間と、親しい人たちと過ごすパーソナルな時間。M様ご夫妻の新たなライフスタイル〝職住一体〟を、庭に建つ可愛いPACOが支えています。